2024年度スマートフォングローバル市場における売上を発表〜2年の低迷を経て再び上昇に転じ、ASPは過去最高を記録〜

日時: 2025年02月19日 09:00

発表:Counterpoint Research HK Limited

2024年度スマートフォングローバル市場における売上を発表〜2年の低迷を経て再び上昇に転じ、ASPは過去最高を記録〜

2024年度スマートフォングローバル市場における売上を発表〜2年の低迷を経て再び上昇に転じ、ASPは過去最高を記録〜【写真詳細】


カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (英文名: Counterpoint Research HK 以下、カウンターポイント社)は、2024年度スマートフォングローバル市場における売上は前年比5%の増加に転じ、ASP(平均売価)のグローバル平均は356米ドルと過去最高を記録したという調査結果を含むMarket Monitorサービスによる最新調査を発表致しました。

2024年度スマートフォングローバル市場における売上は前年比5%の増加に転じ、2年に渡った減少傾向に終止符を打ちました。一方、ASP(平均売価)の世界平均は356米ドルと過去最高を記録しました。また、スマートフォングローバル市場における出荷台数も2年を経て増加に転じました。マクロ経済環境や消費者心理の改善が5Gや高性能カメラ、あるいは高速プロセッサを求めた消費者の買い替えを促し、この結果に繋がりました。

2024年スマートフォングローバル市場の動向に関して、カウンターポイント社シニアアナリストShilpi Jain氏は次の通りコメントしています。
「2024年のスマートフォン市場はいくつもの好材料が重なって、ASPも出荷も伸びた。売上の伸びは出荷の伸びを上回り続けている。ASPは最高値を更新し続けており、これはメーカー各社が高価格帯機種にさらに軸足を移していること、消費者が高級機を志向していること、それに原価が上昇していることによるものだ。今後、2025年には、出荷は一桁%の伸びをみせるだろうと考えられる。一方で、ASPと売上の伸びは出荷より高い数字になるだろう。低価格の5G機種とGenAI(生成AI)の低価格帯への普及が、2025年に注目すべきトレンドになるだろう。」

図: 2024年度スマートフォングローバル市場における主要メーカー別売上シェア・ASP・出荷台数シェア


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzNTE0NDkjNzc3NDVfZ0FwYmhybFFudy5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Market Monitor Service Preliminary Data

また、Appleの業績に関して、カウンターポイント社リサーチディレクターJeff Fieldhack氏は次の通りコメントしています。
「AppleのiPhoneの出荷は前年比で3%下がったが、売上にはさほど影響せず、ASPの上昇は続いている。ASPは900米ドルを突破して記録を更新している。Appleの商品ポートフォリオの中でProシリーズの割合が増え続けている。加えて、Appleは新興国市場への展開も続けている。新興国市場で増加する中間層が需要を支えている。中南米はAppleにとって最も速く成長している地域で、前年比で44%も出荷が伸びた。最新機種が流通するようになったこと、そして旧機種の値引きが原動力となっている。」

Samsungは出荷台数に置いてスマートフォングローバル市場をリードし続けていますが、数字は2024年に若干低下しました。それでも、同社の出荷の減少は市場平均を上回るASPの伸びで相殺され、売上は前年比2%の増加となっています。これはS24シリーズが前身機種よりも好調だったことが要因です。高価格帯機種セグメントでのAI機能でSamsungは市場をリードしてきました。

トップ5社の中では、vivoが売上において最も成長しており、前年比20%の伸びとなりました。同社は中国とインドで好調でした。この2つの市場では、同社は2024年における出荷でトップの座を獲得しました。

Xiaomiは2024年スマートフォングローバル市場における出荷において、前年比16%の成長を記録し、トップ5社の中では最も成長したメーカーとなりました。一貫した商品ポートフォリオ、さらにコストパフォーマンスに優れた価格帯に設定された5G対応機種、中南米と中東・アフリカ地域での事業拡大、といったことがこの結果に繋がりました。Xiaomiは中国の高価格機種市場でも好調です。また、XiaomiがEVで自動車業界に参入したことも、同社のブランドイメージ向上に繋がりました。

成長率の低下や買い替えサイクルの長期化にみられるように、スマートフォングローバル市場は成熟してきましたが、それでもここ数年の成長の潜在力を秘めています。中東・アフリカや中南米、インド、東南アジアなどの新興国市場が今後の成長のドライバーとなると考えられます。


本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.counterpointresearch.com/report/market-monitor-preliminary-global-smartphone-shipments-asp-revenue-by-top-brands-2024

今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2024年1月1日~2024年12月31日)

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Research HKはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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