2024年第1四半期における生成AI搭載スマートフォングローバル市場の販売量を発表〜SamsnugのGalaxy S24シリーズが市場第1位に〜

日時: 2024年07月03日 09:00

発表:Counterpoint Research HK Limited

2024年第1四半期における生成AI搭載スマートフォングローバル市場の販売量を発表〜SamsnugのGalaxy S24シリーズが市場第1位に〜

2024年第1四半期における生成AI搭載スマートフォングローバル市場の販売量を発表〜SamsnugのGalaxy S24シリーズが市場第1位に〜【写真詳細】


カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (英文名: Counterpoint Research HK 以下、カウンターポイント社)は、2024年第1四半期スマートフォングローバル市場における生成AI(GenAI)搭載スマートフォン販売量が6%に達し、前四半期の1.3%から大幅に伸びたという調査結果を含むGlobal Handset Model Sales Trackerによる最新調査を発表致しました。

生成AI(GenAI)は、スマートフォンメーカー各社にとって新たな事業機会となっており、今後数年間の市場成長のドライバーとなる可能性を秘めています。高価格帯スマートフォン(メーカー卸値600米ドル)は、第1四半期における生成AI搭載スマートフォン売上の70%以上を占めました。また、この四半期中だけで、生成AI搭載スマートフォンの機種数は16機種から30機種超へと増加し、各社がこのセグメントを重視していることを示しています。

図: 生成AI搭載スマートフォンのベストセラートップ10機種のグローバル市場シェア率・2024年第1四半期


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMzk4NjgjNzc3NDVfU2l0YmNMU3hFQi5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Global Handset Model Sales (Sell-through) Tracker – Mar 2024

SamsungのGalaxy S24シリーズは第1四半期の生成AI搭載スマートフォン市場で圧倒的な強さを示し、生成AI搭載スマートフォンのベストセラートップ10機種の中で上位3位までを独占しています。また、Galaxy S24 Ultraはシェア率で第一位の座を獲得しており、30%を超えるシェアを獲得しています。これは、第2位と3位を合わせたよりも大きなシェアです。SamsungはGalaxy S24の生成AI機能を積極的なマーケティングでアピールし、さらに同社が持つ世界的なプレゼンスを活用し、生成AIセグメントで58%のシェアを得ています。生成AIが提供する機能である、チャットやメモの支援、画像を丸く囲うことで検索できる機能、リアルタイム翻訳などがユーザーの関心を集め、初期段階のレビューで高評価を獲得しています。

中国メーカーはトップ10に6機種をランクインしており、中でもXiaomi 14とvivo X100は、それぞれ第4位と第5位を獲得しています。中国の代表的メーカーであるXiaomi、vivo、HONOR、OPPOなどは生成AI機能を既存の製品ラインナップに積極的に組み込んでいます。ポートレート写真のAIによる生成、AIを使った消しゴムツール、端末側で動作するバーチャルアシスタント等といった機能が組み込まれています。中国メーカーは自国市場を優先的に攻める戦略を採っており、この結果、中国は世界最大の生成AI搭載スマートフォン市場となり、グローバル市場全体の1/3を占めています。

今後、より新しいユースケースが登場し、消費者の生成AI搭載スマートフォンへの認知度も向上する中で、2024年中に生成AI搭載スマートフォンは市場全体の11%に達すると考えられます。画像やメッセージテキストなどのコンテンツ関連の機能と、各個人に合わせてパーソナライズされたバーチャルアシスタントが、普及の原動力となると考えられます。また、ハードウェア面では生成AI処理を可能とするチップセットが大手半導体メーカーから手ごろな値段で供給されることで、このセグメントの成長はさらに加速すると考えられます。Appleも今年後半に同社のiPhoneの2024年バージョンで生成AIセグメントに参入すると考えられます。

カウンターポイント社では、生成AI(GenAI)搭載スマートフォンを、大規模な事前学習済み生成AIモデルを用いた、オリジナルなコンテンツ生成や状況に合わせた処理が可能なモバイル端末と定義しています。これらの端末は、テキスト、画像、音声、その他各種情報を受け取り、同様にテキストや画像等、様々な形で結果を出力できる、いわゆるマルチモーダルな処理を行うことが可能であり、これによってユーザーに切れ目のないスムーズな体験が提供可能です。こうした機器のハードウェア性能は技術発展と共に進化すると考えられますが、現在は、生成AIモデルの真価を十分に発揮させる場合は、現時点におけるスマートフォンのフラグシップ機種と同等か、それ以上の性能がハードウェアに必要となります。


本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.counterpointresearch.com/research_portal/global-genai-capable-smartphone-report-q1-2024/


今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2024年1月1日~2024年3月31日)

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Research HKはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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