ドコモ、LTE対応小型基地局装置を開発 Xi基地局のラインナップを拡充
基地局設置イメージ(画像:NTTドコモ)【写真詳細】
NTTドコモは20日、LTE方式に対応した小型基地局装置を開発し、運用を開始したと発表した。ドコモでは、同基地局装置も含めて2013年度末までに5万局のLTE基地局を展開する計画であり、Xi(クロッシィ)エリアの展開および品質向上の取り組みを加速していく方針。
今回開発した小型基地局装置は、基地局制御部を持つ親局と電波の送受信機能などを持つ子局で構成されるリモート設置型基地局(光張出し基地局)の親局に相当する。最大2つの子局との接続が可能であり、複数の周波数帯を用いて通信エリアを重畳して構築するなど、設置環境や通信トラヒックに合わせた効率的なサービスエリアの構築を可能とする。
また、LTE方式に加えてW-CDMA方式にも対応しており、XiエリアとFOMAエリアを同時に構築することが可能。さらに、Xiエリア展開の加速を主な目的として装置仕様を最適化することで、これまでのLTE基地局装置と比較すると大きさを10%以下に、重さ・消費電力をそれぞれ20%・25%以下とするなど、大幅な小型化、軽量化、省電力化を達成している。
これまでは、通信トラヒックの高い地域を中心にLTE基地局装置を親局として導入し、Xiエリアを順次展開してきたが、山間部などでは親局の設置場所が限定され子局と離れすぎて接続できないなど、これまでのLTE基地局装置ではXiのエリア展開が困難な地域があった。
今回開発した基地局装置は、屋外設置にも対応した小型筐体を採用することで親局の設置性および子局との接続性を改善している。同装置によりLTE基地局のラインナップを拡充することで、Xiのエリア拡大および品質向上の取り組みをより経済的により機動的に進めることが可能となる。
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