アーティセン・エンベデッドテクノロジーズ、列車制御および鉄道信号用途に特化した新製品「ControlSafe」COTSフェイルセーフシステムを発表

アーティセン・エンベデッドテクノロジーズ、列車制御および鉄道信号用途に特化した新製品「ControlSafe」COTSフェイルセーフシステムを発表

アーティセン・エンベデッドテクノロジーズ、列車制御および鉄道信号用途に特化した新製品「ControlSafe」COTSフェイルセーフシステムを発表【写真詳細】


アーティセンは、列車制御および鉄道信号アプリケーションに特化した組み込みコンピューティングシステム「ControlSafeプラットフォーム」を発表しました。本製品は、SIL4に準拠する様デザインしたフェイルセーフ・コンピューティングプラットフォームで、商用市販品として提供されます。

東京 [2014年11月12日] - アーティセン・エンベデッドテクノロジーズは、列車制御および鉄道信号アプリケーションに特化した組み込みコンピューティングシステムの新製品「ControlSafeプラットフォーム」を発表しました。

ControlSafeは、SIL(安全度水準)4に準拠する様デザインしたフェイルセーフ・コンピューティングプラットフォームで、商用市販品(COTS)として提供される最初のエンベデッド・コンピューティングシステムの一つです。本製品は鉄道アプリケーション開発とシステムインテグレーションにおいて、厳格なSIL4に準拠するシステムの開発と認証プロセスに伴うコストやリスクを低減し、市場投入期間の短縮に寄与します。本製品は2014年9月に独ベルリンにて開催された鉄道技術展示会インノトランス(InnoTrans)で発表、展示紹介されました。

アーティセンControlSafe プラットフォームは、シックス・ナイン(99.9999%)というクラス最高のシステム可用性を実現し、鉄道規格および仕様が定める全ての機能的安全性、信頼性、可用性要件を満たす設計がとられています。ControlSafeは信頼性、可用性、保守性、安全性(RAMS)プロセスにおいて、鉄道分野の安全規格であるEN50126規格、EN50128規格準拠の安全関連ソフトウェア、そしてハードウェアはN50129 規格に準拠する様デザインしています。このためアーティセンControlSafe プラットフォームは、鉄道インフラへの投資を守るセーフティアプリケーション環境に最適です。また本製品は最新の高性能プロセッサをサポートするデータ・ロックステップ・アーキテクチャを採用するほか、モジュール式であることから拡張が可能(スケーラブル)であり、I/Oの追加や製品使用期間中のプロセッサのアップグレードなどにもシームレスに対応できます。

アーティセン・エンベデッドテクノロジーズ、ControlSafe プラットフォーム担当副社長のシュロモ・プリタルは、「アーティセンの新しいControlSafeプラットフォームは、当社の30年にわたるオープンシステムをベースとした高信頼性かつ高可用性のエンベデッド・コンピューティングシステム開発で培った専門性を集約した製品です。本新製品によって当社は、鉄道産業のお客様に対し15年にわたる推定製品寿命期間および25年の延長サポートにおいて、これまでにない高い信頼性を備えたプラットフォームを提供します。 ControlSafe を利用することで、お客様はエンドアプリケーションの差別化に注力した開発を進めることができ、さらなる競争力の強化を図ることができます。」とコメントしています。

ControlSafeプラットフォームは2台の冗長化 ControlSafeコンピュータ (CSC)で構成され、それぞれにフェイルセーフ機能が備わっています。2台のCSC間、フェイルオーバー動作を制御するセーフティ・リレーボックス(SRB)にリンクし、1台をアクティブ、他の1台をスタンバイに指定し、2台のCSC間のフェイルオーバー運用を制御することで、フェイルセーフかつフォールトトレラントなコンピュータシステムを実現します。各CSCのコアに実装された2枚の同一CPUボードは、データ・ロックステップモードで動作し、2 out of 2(2oo2)の多数決メカニズムを備えています。またウインドリバーVxWorks 653オペレーティングシステム(OS)に搭載した独自の拡張機能は、CPU 2基の「ルース・シンクロナイゼーション(ゆるい同期)」を確実に実行します。

アーティセンControlSafeプラットフォームに含まれるI/Oモジュールは、CAN、イーサネット、イーサネットリング、UART等の通信プロトコルインターフェースを備え、今後より多くの通信インタフェースへの対応を予定しています。 全てのI/Oモジュールは、フリースケールCPUコアおよびウインドリバーVxWorks 653オペレーティングシステムに基づく共通アーキテクチャを採用することで、鉄道用途で求められているソフトウェア開発環境を簡素化、高性能かつエネルギー効率に優れたのプロセシングの提供に加え、鉄道寿命延長もサポートしています。さらに、これら全てのI/Oモジュールはイーサネット経由のアクセスでシームレスな分散型アーキテクチャを実現し、リモートシャーシの追加拡張も可能です。また全てのモジュールは、システム停止のリスク無く、オンライン経由でソフトウェアとファームウェアを遠隔アップグレードすることができます。

【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:アーティセン・エンベデッドテクノロジーズ ジャパン
TEL:03-5403-2730

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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