技術研究組合最先端半導体技術センターへの加入について
ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、半導体産業への貢献に向けて、技術研究組合最先端半導体技術センター(Leading-edge Semiconductor Technology Center、以下 LSTC)※1に2025年4月1日より加入しました。
1.加入の背景/目的
現在、NTT ComはIOWN※2を活用し、半導体産業をはじめとするさまざまな産業/地域課題の解決、北海道の地域創生を推進する事業「HOKKAIDO IOWN CAMPUS」※3に取り組んでおります。
この度NTT Comが加入したLSTCは、最先端半導体技術の研究開発と人材の育成を通じて、日本の半導体産業の持続的・自律的発展を担うことを目的として設立された組織です。
NTT ComはLSTCへの加入を通して、半導体産業との連携を強め、「HOKKAIDO IOWN CAMPUS」における半導体産業クラスタの促進や、IOWNの活用による半導体産業が抱える課題解決とその持続的・自律的発展に貢献してまいります。
2.NTT Comの取り組み
半導体産業では半導体設計や半導体製造のマスク補正(光近接効果補正※4)時に膨大な数のサーバーが必要になることや、サーバーを稼働させるための莫大な電力消費が課題です。NTTグループが推進するIOWN Data Centric Infrastructure(以下 DCI)※5はサーバーの電力効率を飛躍的に向上させることが可能な技術です。このDCIを活用したプラットフォーム上で、半導体産業が利用するさまざまなアプリケーションを動作させることで、サーバーの消費電力削減をめざす実証実験を実施予定です。
3.エンドースメント
技術研究組合最先端半導体技術センター 理事長 東 哲郎
「日本を代表する情報通信企業であるNTTコミュニケーションズ株式会社が、LSTCの組合員として半導体産業の課題解決と発展にともに取り組んでいただけることをうれしく思います。」
4.今後の展望
今後もNTT ComはIOWNの社会実装を拡大し、企業、自治体、学術機関とともに北海道の産業復興や街づくりを推進していきます。そして半導体産業を皮切りに、さまざまな産業のプラットフォームにIOWNを活用していくことで、多くの社会課題解決と地域創生に寄与していきます。
※1:LSTCについて | LSTC 技術研究組合最先端半導体技術センター
https://www.lstc.jp/about/
※2:IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)とは、スマートな世界を実現する、最先端の光関連技術および情報処理技術を活用した未来のコミュニケーション基盤です。
https://www.rd.ntt/iown/
※3:ニュース 2024年8月1日:さまざまな産業や地域課題を解決する事業コンセプト「HOKKAIDO IOWN CAMPUS」の発表について
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0801.html
※4:光近接効果補正とは、半導体の基盤となるウェハ上に所望の回路パターンを忠実に形成する技術です。
※5:IOWN Data Centric Infrastructure(DCI)とは、サーバーでの計算リソースを最適に組み合わせることで電力効率を向上させ、さらにサーバー内に光電融合技術を用いることでより一層の省電力を図ることが可能な技術です。
機能と特性 | IOWN
https://group.ntt/jp/group/iown/function/
【関連リンク】
ニュース 2024年11月15日:路線バスの運転手不足に対応するIOWNや5Gワイドなどを活用した路線バス自動運転実証を千歳市で実施
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/1115.html
プレスリリース情報提供元:@Press
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