2022年スマートウォッチグローバル市場における出荷を発表〜前年比12%成長〜

日時: 2023年03月06日 09:00

発表:Counterpoint Technology Market Research Limited

2022年スマートウォッチグローバル市場における出荷を発表〜前年比12%成長〜

2022年スマートウォッチグローバル市場における出荷を発表〜前年比12%成長〜【写真詳細】

2022年スマートウォッチグローバル市場における出荷を発表〜前年比12%成長〜
2022年スマートウォッチグローバル市場における出荷を発表〜前年比12%成長〜


カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2022年スマートウォッチグローバル市場における出荷は、前年比12%成長したという調査結果を含むGlobal Smartwatch Model Trackerによる最新調査を発表致しました。

この結果は、最初の3四半期の前年同期比成長が著しかったことに起因します。しかし、2022年第4四半期には出荷は、インフレ圧力とインドの成長減速により前年同期比2%減少しました。

図1: グローバル市場における主要スマートウォッチ企業の出荷シェア 2021年 vs 2022年


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTQyMDQjNzc3NDVfUWR0VUNMV0xCei5wbmc.png ]
出典:カウンターポイント社 Global Smartwatch Model Shipment & Revenue Tracker, Q4 2022

2022年でもっとも大きな出来事は、価格の二極化にあり、中位価格帯製品の出荷は減少したものの、400米ドル(約5.2万円)超と100米ドル(約1.3万円)以下のセグメントは、それぞれ129%と34%、前年より成長しました。

カウンターポイント社リサーチアナリストWoojin Son氏は次の通り述べています。
「Appleはスマートウォッチグローバル市場で平均売価(ASP)を大きく上昇させている。特に400米ドル超の価格帯への影響が大きい。ASPの上昇には二つの理由がある。ひとつは、Appleがスマートウォッチの商品ラインナップを多様化させたことで、もうひとつは、為替レートにある。この年にAppleは初めて高級モデルであるUltraを、米国での販売価格799米ドル(約10.4万円)で発売した。さらに、為替レートの変動でドルが強くなったため、各国のApple Watchの価格が上昇した。高級機セグメントの需要は2022年末に消費者心理が冷え込む中、比較的堅調であった。」

Son氏は次の通り続けています。
「一方で、100米ドル以下の低価格帯は注意深く見守る必要がある。インド市場が急成長する中、このセグメントも2022年に成長したが、第3四半期と比べた第4四半期の落ち込みは大きかった。」

スマートウォッチグローバル市場における出荷シェア・卸値価格帯別・2021年vs 2022年


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTQyMDQjNzc3NDVfamJkckNVRm1Nay5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社 Global Smartwatch Model Shipment & Revenue Tracker, Q4 2022


市場サマリー
Appleの2022年の出荷は前年比17%伸びた。Apple Watch Series 8、Ultra、SE 2022が好調だった。年間の出荷の増加は初めて5,000万台を超え、スマートウォッチグローバル市場における売上の約60%を占めている。第2位Samsungとの差はさらに広がった。
Samsungの出荷は約12%増加し、スマートウォッチグローバル市場出荷シェアは約10%となった。しかし、売上の増加は0.5%に過ぎず、これはASPが昨年より若干下がったことが主な要因のようである。とはいえ、新発売のGalaxy Watch 5シリーズは好調である。
Huaweiのシェアは前年比1%減少した。中国のスマートウォッチ市場の勢いは、2022年にインドに奪われたが、HLOS*に重点を置いたことが幸いし、売上は20%伸びた。
NoiseとFire Bolttは、インド企業として国内市場の急成長を支え、2022年は素晴らしい業績を残した。両社はグローバルシェアで5%を超え、それぞれ第4位と5位にランクインした。インド市場が第4四半期に失速したため、Huaweiを抜くことはできなかったが、この躍進をみてHuaweiの先のSamsungを脅かす存在になれるか議論の的となっている。
FitbitとXiaomiは、2022年のランキングはそれぞれ10位と11位で、前年の7位と8位から後退した。これにはインド企業の影響もあるが、なにより両社はそれぞれの主要市場である北米(Fitbit)と中国(Xiaomi)でシェアを維持できなかった。出荷は前年と比べ横ばいか減少となっている。

スマートウォッチ出荷シェア・地域別 2021年vs 2022年


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTQyMDQjNzc3NDVfT0NHcmxQUW9BeC5wbmc.png ]
※小数点以下は四捨五入しているため、合計は100%にならない
出典: カウンターポイント社 Global Smartwatch Model Tracker, Q4 2022

地域別にみると、北米は2022年第4四半期にスマートウォッチグローバル市場の中で最大の市場に返り咲き、通年でも第1位を取り戻しました。この地域では、第4四半期のAppleの好業績に引っ張られて出荷が大幅に伸びました。とはいえ、2022年はインドが主要市場の一角に成長したことで、北米のシェアは若干減少しました。

インド市場は2021年と比べて倍以上に成長し、2022年第3四半期までは順調に成長したが、第4四半期には前四半期比36%もの減少となりました。カウンターポイント社シニアアナリストAnshika Jain氏は次の通り述べています。
「2022年の第3四半期に大きく伸びたのは、多くの企業が大量の在庫を祝祭シーズン前に流通チャネルに在庫を流したことに起因する。その反動で第4四半期は落ち込んだ。」

2022年第4四半期になって、中国の出荷はこの年初めて回復しました。ゼロコロナ政策が緩和されたこと、Appleが以前よりも商品ラインナップを広げたことが大好評だったことが主な要因です。

*スマートウォッチ種別定義
HLOSスマートウォッチ: Watch OS(Apple)やWear OS(Samsung)といった高級OSを搭載し、サードパーティのアプリをインストールすることが可能
ベーシック・スマートウォッチ: 軽量なOSを搭載し、サードパーティのアプリのインストールは不可能

本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/3694

今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2022年1月1日~2022年12月31日)

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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