日経BPコンサルティング実施 過去最多の全国3,000ポイントで実施した「第3回全国LTE/4Gエリア調査」よりiPhone/Androidともデータ通信速度ダウンロードNo.1はNTTドコモ アップロードNo.1はソフトバンクモバイル

日時: 2014年05月12日 12:00

発表:株式会社日経BPコンサルティング

 株式会社日経BPコンサルティング(所在地:東京都港区、代表取締役社長:戸田 雅博)はこのほど、「第3回全国LTE/4Gエリア調査」を実施し、その結果をまとめました。携帯電話主要3事業者のLTE/4Gのエリア化率、通信速度の実態を調べたもので、咋年7月に続く第3回目となります。5月2日にリリースを出した「スマートフォンユーザーのネットワーク利用実感に関する満足度調査」( http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2014/0502nwus/ )はユーザーの感覚を尋ねたものでしたが、今回の調査では実際つながるかどうかや速度を測定しました。

本リリースURLはこちら
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2014/0512lte/

 第2回調査以降、大阪のあべのハルカスなど新しい複合商業施設が多く登場したことから、今回はショッピングモール/複合商業施設、レジャースポットなど行楽エリアを中心に調査しました。また、過去最多となる全国2,818カ所を対象とし、実際の測定ポイント数も前回の2,147から3,005へと拡大させました。計測端末は今回、NTTドコモが昨年9月から提供を開始した「iPhone 5s」を新たに加え、「Xperia Z1 f」、KDDI(au)「iPhone 5s」、「isai」、ソフトバンクモバイル「iPhone 5s」、「AQUOS PHONE Xx」の6機種としました。
 調査の結果、iPhone、Android端末とも、データ通信のダウンロード速度はNTTドコモが1位でした。一方、アップロード速度は、iPhone、Android端末ともにソフトバンクモバイルが1位。都道府県別に見ると、ダウンロード速度はiPhone、Androidのいずれも全47都道府県でNTTドコモが1位となりました。先日発表した満足度調査でNTTドコモの結果が良かったことが、本調査(実測調査)の結果でも、裏付けられたといえます。アップロード速度ではソフトバンクモバイルがiPhoneで41都道府県、Androidで36都道府県において1位となりました。全国におけるエリア化率は通信事業者、機種によらず99%を超え、つながりやすさが進んだ結果となりました。LTE/4Gでのエリア化率はKDDI(au)のiPhoneが、NTTドコモのiPhoneをわずかに上回って1位となりました。各社が2013年度末にかけてLTE設備の増強・拡大に取り組んだ結果とみられます。


◆ダウンロード速度はiPhone、Android端末ともNTTドコモがNo.1、地域を問わず最速
 今回、データ通信のダウンロード速度が最も速かったのは、iPhone、Android端末ともNTTドコモだった(図1)。ダウンロード速度は前回のAndroid端末(「Xperia A」)の24.70Mbpsから、今回(「Xperia Z1 f」)は28.82Mbpsとなり、さらに高速化が進んだ。iPhoneにおいてもNTTドコモは25.01Mbpsと他社に比べて速かった。
 また、NTTドコモは、iPhone、Androidいずれも、地域によらずダウンロード速度がNo.1だった(表1)。全国47都道府県すべてにおいて他社を上回った(都道府県のデータにつきましては付録を参照)。調査地点のカテゴリー別に見ても、全10カテゴリーで1位と、ダウンロード速度ではNTTドコモの圧倒的な強さがみられる結果となった。NTTドコモの112.5Mbpsと150Mbpsの超高速サービスのエリア拡大が平均速度を押し上げたとみられる。

図1: http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/img_46167_1.png
表1: http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/img_46167_3.png


◆アップロード速度のNo.1はiPhone、Android端末ともソフトバンクモバイル
 一方、iPhone、Android端末ともアップロード速度が最も速かったのは、ソフトバンクモバイルだった。特にiPhoneが6機種の中で最速で、アップロード速度で9.64Mbpsに上った(図2)。また、ソフトバンクモバイルのiPhoneは、全国12地域すべてでアップロード速度が最も速く(表2)、都道府県別に見ると、iPhoneで41都道府県、Androidでは36都道府県で1位となった(都道府県のデータにつきましては付録を参照)。測定地点のカテゴリー別においてもiPhoneでは「PA/SA/道の駅」を除く、9カテゴリーで他社のiPhoneを上回った。
 今回、ダウンロードではNTTドコモ、アップロードではソフトバンクモバイルが強いという明確な結果となった。

図2: http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/img_46167_2.png
表2: http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/img_46167_4.png


◆東京ディズニーリゾート、USJでもダウンロードではNTTドコモ、アップロードではソフトバンクモバイルが優位
 2013年度に売上高、収益とも過去最高になり、東京ディズニーシーの拡張計画なども発表した東京ディズニーリゾート、また今年7月15日にハリーポッター関連施設をオープンするユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)。今回、これら話題の東西レジャースポットにおいて10カ所程度のポイントで測定した。その結果、ダウンロードが最速だったポイントが多かったのはNTTドコモ、またアップロード速度ではソフトバンクモバイルだった(表3、表4)。NTTドコモのダウンロードはiPhone、Androidともそれぞれ他社に比べて速く、特にiPhoneが東京ディズニーリゾートで25.31Mbps、USJで27.09Mbpsと6機種中最速であった。一方、アップロード速度では、東京ディズニーリゾート、USJでもソフトバンクモバイルがiPhone、Androidのいずれもリードし、特にiPhoneが東京ディズニーリゾートで8.07Mbps、USJで12.19Mbpsと6機種中最速であった。
 話題のスポットである「COREDO」と「あべのハルカス」では、NTTドコモが優位な結果となった。「あべのハルカス」では、ダウンロード速度、アップロード速度ともNTTドコモのiPhoneが最速という結果になった。

表3: http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/img_46167_5.png
表4: http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/img_46167_6.png


◆NTTドコモがエリア化率100.0%、LTE/4Gのエリア化率はKDDI(au)iPhoneが99.0%で僅差の1位に
 今回の測定ポイントにおけるエリア化率(つながったポイントの比率)は、通信事業者3社とも99%を超えた。中でもNTTドコモは100.0%のエリア化率となっている(表5)。またLTE/4Gのエリア化率は、各社とも9割を超えた。2013年度末のLTE/4G設備の増強・拡大によるものだろう。特に、KDDI(au)のiPhoneのLTE/4Gエリア化率は99.0%に上り、NTTドコモを0.3ポイントの僅差でかわして1位となった。LTEの800M全国展開の効果とみられる。

表5: http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/img_46167_7.png


<付録:PDFダウンロードデータ>
■全調査個所測定結果データリスト(今回調査の全3,005ポイントの測定データ一覧)
http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/att_46167_2.pdf
■都道府県別平均データ通信速度(ダウンロード、アップロード)
http://www.atpress.ne.jp/releases/46167/att_46167_1.pdf

※株式会社日経BPコンサルティングでは、今後も引き続きこのような調査に加え、様々な視点でのエリア調査、モバイルに関するユーザー調査に取り組んでいきます。


<調査概要>
 2014年4月10日から5月7日にかけて、全国47都道府県から2,818カ所の調査地点を選び、スマートフォンによるLTE/4G接続のエリア化率、およびデータ通信速度に関する調査を実施した(実調査は1カ所で複数ポイントの調査もあり、全体で3,000ポイントの調査を実施)。調査対象場所は、公開統計情報等を基に人が多く集まる場所を選定。調査対象端末として、各キャリアから、NTTドコモ「iPhone 5s」、「Xperia Z1 f」、KDDI(au)「iPhone 5s」、「isai」、ソフトバンクモバイル「iPhone 5s」、「AQUOS PHONE Xx」を選び、「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにてデータ通信速度を計測した。同一地点で各3回計測を行い、平均値を記録。またその際の接続通信方式についても記録した。計測結果は、47都道府県を12の地域エリア(「北海道」、「東北」等)に分割し、エリアごとで集計・分析。また調査地点に関する10のカテゴリー(「イベント・スポーツ会場」、「レジャースポット/観光地」、「ショッピングモール/複合商業施設」、「駅」等)でも集計・分析した。

調査地点の選定時に参考とした公開情報:
各JR/私鉄/地下鉄の乗客数公開情報、東日本高速道路株式会社(ネクスコ東日本)他各高速道路会社公開情報、各自治体推計人口データ、じゃらんネット、その他WikipediaなどInternet上の情報など。

※LTE/4Gエリア化率:LTE/4Gでつながった測定ポイントの比率

プレスリリース情報提供元:@Press

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