LINEは2日、iPhone向けの無料通話アプリ「LINE」に、低料金でLINEの利用者以外の携帯電話や固定電話、国際電話に発信できるIP電話サービス「LINE電話」を追加したことを発表した。

　この「LINE電話」は3月17日からAndroid端末向けに提供されているものと同じもの。LINEのアプリから、日本国内の携帯電話、固定電話および200以上の国と地域の携帯電話、固定電話に発信することができる。

　課金方式として、使う分だけチャージする「コールクレジット」と、購入から30日間、決められた時間まで通話できる「30日プラン」が用意されている。

　「コールクレジット」の購入価格は最低100円からで、通話料金は、固定電話が3円/分、携帯電話が14円/分。

　「30日プラン」の場合は国ごとに料金が異なる。また、固定電話のみに通話できるプランと、固定電話と携帯電話ともに通話できるプランの2種にさらに分かれている。日本国内向けの通話の場合、固定電話のみのプランが2円/分で、購入価格は120円（60分相当）。固定電話と携帯電に両方通話できるプランは6.5円/分で390円（60分相当）。

　なお、LINEの利用者同士では、無料通話を引き続き使用することができる。同社では日本以外に、アメリカ、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピン、コロンビア、ペルー、オーストラリア、アルゼンチン、マレーシアの10か国でもこのサービスを提供しているという。

　「LINE電話」は、iPhoneの「LINE」アプリを最新バージョンにアップデートすることで利用可能。利用開始時には、利用者が本当にその電話番号の持っているかどうかを確認するプロセス（4月28日からAndroid版「LINE電話」に導入されたものと同じ）が導入されている、もし本人確認ができなかった場合は、「LINE電話」からの電話が非通知発信となる。（松本茂樹）