スマホの発熱や充電端子の焼損が急増 国民生活センターが注意呼びかけ
国民生活センターに調査依頼のあった焼損したスマートフォン(国民生活センターの報道発表資料より)【写真詳細】
国民生活センターは20日、スマートフォンの充電端子の発熱、充電端子の焼損に関する相談が急増していると発表した。
同センターの全国各地からのデータベース、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)によると、「スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱等」に関する相談件数は、2009年度は2件だったが、2012年度は523件、2013年度は12月31日までの時点で385件(2012年度同期は374件)に増えているという。また、「やけどした」、「やけどしそうになった」という危害・危険情報については、2009年度は1件だったが、2012年度は129件、2013年度は12月31日までの時点で104件(2012年度同期は97件)に増えているという。
2009年度から2013年度までに寄せられた「スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱等」に関する相談のうち、62.2%が「過熱」に関する相談で、最も多い。また、使用期間がわかっている相談件数のうち、購入、契約から6カ月未満の相談が半数以上を占めている。
同センターは、「接続部分が焦げた」という報告を受けたスマートフォンと充電器で実験したところ、端子接点部が100℃以上になったという。また、「本体が熱すぎる」という報告を受けたスマートフォンで実験したところ、10分程度のゲームアプリとテレビ電話の使用で、本体が最大約58℃まで発熱したという。
同センターでは、充電端子に異物を付着させないようにし、スマートフォンを長時間肌に密着させないようにも呼びかけている。(松本茂樹)
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