NTTなど、テレビ通販番組とネット情報をスマホでつなぐ実証実験を開始
オークローンマーケティング(OLM)、三重テレビ放送、日本電信電話(NTT)は6日、三重テレビの放送を受信できる地デジ放送視聴者を対象に、OLMが制作・提供するテレビ通販番組「ショップジャパン」にて、「モバイル動画透かし技術」を使用した、テレビ通販番組とインターネット情報をスマートフォンでつなぐ新たなテレビショッピングスタイルの実証実験を行うと発表した。なお、実放送環境におけるこのような実験は日本で初めての取り組みとなる。
同実験では、テレビ番組の映像に見た目では分からない動画透かし情報をあらかじめ埋め込む。利用者は専用アプリをダウンロードしたスマートフォンのカメラをテレビにかざすことで、最短1秒の速さでテレビ番組に埋め込まれた動画透かし情報を読み取り、番組に関連したサイトを閲覧することができる。
具体的には、12月8日より三重テレビが放映するテレビショッピング番組「ショップジャパン スピードスライサー スバヤイサー」の映像にQRコードを表示する。スマートフォンでQRコードを読み取り「モバイル動画透かし検出ソフトウェア」をダウンロードする。ダウンロード後、三重テレビで放映される「ショップジャパン スピードスライサー スバヤイサー」の画面にスマートフォンをかざすことでテレビショッピング「ショップジャパン」の商品購入サイトが表示される。なお、実験期間中に商品を購入すると素敵な特典がゲットできる。
同技術には、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「モバイル動画透かし技術」が用いられており、離れた位置や斜め方向からでも高速に情報を検出することが可能。今後、地上デジタル放送など幅広い映像メディアでの応用が期待できるという。
今回の実験で得られた技術的な課題をもとに、映像を起点とした効果的な情報取得手段の確立と実用化に向けて研究開発を進めていく。あわせて、モバイルと連携した新たな視聴スタイルの動向、テレビショッピング視聴者のニーズを検証し、新たなショッピングスタイルへの活用や今後のテレビ放送の展開に活かしていく。
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