2023年第1四半期の中南米スマートフォン市場における出荷量を発表〜前年同期比9.9%減少ながら、主要メーカーではほぼ数量、シェアともに増加に〜

日時: 2023年06月09日 09:00

発表:Counterpoint Technology Market Research Limited

2023年第1四半期の中南米スマートフォン市場における出荷量を発表〜前年同期比9.9%減少ながら、主要メーカーではほぼ数量、シェアともに増加に〜

2023年第1四半期の中南米スマートフォン市場における出荷量を発表〜前年同期比9.9%減少ながら、主要メーカーではほぼ数量、シェアともに増加に〜【写真詳細】

2023年第1四半期の中南米スマートフォン市場における出荷量を発表〜前年同期比9.9%減少ながら、主要メーカーではほぼ数量、シェアともに増加に〜


カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2023年第1四半期の中南米スマートフォン市場における出荷量は消費者需要低迷により前年同期比で9.9%減少したという調査結果を含むMarket Monitor Serviceによる最新調査を発表致しました。

2022年第4四半期の中南米スマートフォン市場の状況は、2023年第1四半期に入っても事態は好転しませんでした。もともと伝統的に、南半球において、第1四半期は夏から秋に移る時期で、1年の中で最も動きがない四半期であり、通常なら5月の母の日の準備が始まる3月から出荷量は増加傾向になりますが、今年は需要が低迷し出荷に影響が出てしまった格好です。

中南米市場動向に関して、カウンターポイント社プリンシパルアナリストTina Lu氏は次の通りコメントしています。
「高いインフレ、低い経済成長、2022年から続く社会の不安定が、この地域の消費者に不安を与えている。5Gスマートフォンも消費者を魅了し買い替えの加速に繋がるような、大きな数字の変化を作れなかった。しかしそれでも、12月以降、5Gスマートフォンのシェアが数ポイントしか改善しなかったにも関わらず、この地域の5Gスマートフォンのポートフォリオは21%以上増加した。中南米の消費者が5Gスマートフォンを欲しいのか、あるいはベストの選択肢として購入するのか、いまだ不透明である。」

図: 主要スマートフォンメーカーの中南米における市場シェア 2023年と2022年の第1四半期比較


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTk2MzcjNzc3NDVfdnF2SXZEd3BzUS5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Market Monitor

各社の中南米スマートフォン市場における業績に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストAndres Silva氏は次の通りコメントしています。
「スマートフォン市場が縮小を続ける中で、主要メーカーのほとんどはシェアを拡大し、販売ボリュームも増やしています。大手メーカーは商品供給がより安定しており、販売プロモーションにかける予算も潤沢である一方で、中小メーカーは常に低業績に追い込まれている。それでも、在庫は全体的に改善している。」

市場サマリー

・Samsung: 中南米スマートフォン市場における出荷量とシェアは、市場全体の縮小に引きずられ、前年同期比で減少した。それでも同社のシェアは前四半期より拡大している。2022年第1四半期に、Samsungは積極的に出荷数を増やし、これが第2四半期まで続いた結果、生じた大量の在庫をさばくのに2022年末までかかった。これによって2022年下半期の同社の出荷が影響を受けた。今年、Samsungはより慎重な姿勢を取っており、大量の在庫は積みあがっていない。
Aシリーズを刷新して発売したことで、Samsungはこの地域での絶対王者の地位を守った。同社のシェアは41.7%で、2位の倍以上の差をつけている。また、S23シリーズの発売により、Samsungはこの地域で売上においても首位を守った。SamsungはS23の発売に合わせて大々的な販売キャンペーンを実施し、昨年のS22シリーズよりも高い業績を達成した。特にブラジル、メキシコ、アルゼンチン市場での好業績が成長を牽引した。

・Xiaomiも売上、シェアの両方を伸ばした。2月に発売したA2と、4月に発売したNote 12(工場出荷は3月から開始)が成長をリードした。同社がメキシコ市場で直面していた課題も部分的に解決した。Xiaomiは高級機の販売を推進しているが、エンドユーザーの反応は限定的である。

・Appleの売上、シェアも前年同期比で伸びた。4GモデルのiPhone 11がこの地域での成長を支えた。Appleは、iPhone 14でのメモリーアップグレードや、その他多くの商品における補助金で売上を積極的に伸ばしている。

・OPPOも、シェアは前年同期比でほぼ倍増と成長した。出荷数量は前年同期比88%増加と、この地域で主要メーカー中最高の伸びを示した。この地域市場に参入して3年で、OPPOはメキシコでトップ3入りするなど地位を固めている。同社は、現在コロンビアとペルーでのシェア拡大を狙っている。OPPOも高級機セグメントにおいてFind N2 Flipを発売し、この地域でシェアを伸ばしている。この地域で折り畳み型を販売するのは、これで3社目となる。

・ZTEの出荷は2022年以来減り続けている。この地域全体の低迷の影響を受けたメーカーのひとつである。

・より小さなメーカーや地場のメーカーの出荷は減少を続けている。大企業の資金力と新規参入との圧力を受けて、追い込まれる状況が続いている。


本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Monitor/3883


今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2023年1月1日~2023年3月31日)


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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