2025年第3四半期スマートフォングローバル市場における折りたたみ型スマートフォン出荷量を発表

日時: 2025年12月04日 11:00

発表:Counterpoint Research HK Limited

2025年第3四半期スマートフォングローバル市場における折りたたみ型スマートフォン出荷量を発表

2025年第3四半期スマートフォングローバル市場における折りたたみ型スマートフォン出荷量を発表【写真詳細】


カウンターポイントリサーチ (英文名: Counterpoint Research 以下、カウンターポイントリサーチ社)は、2025年第3四半期スマートフォングローバル市場における折りたたみ型スマートフォン出荷量は前年同期比14%増となり、同カテゴリーとして過去最高となる四半期ボリュームを記録したという調査結果を含むFoldable Smartphone Market Trackerによる最新調査を発表致しました。

2025年第3四半期スマートフォングローバル市場における折りたたみ型スマートフォン(フォルダブルスマートフォン)出荷量は前年同期比14%増となり、同カテゴリーとして過去最高となる四半期ボリュームを記録しました。プレミアムセグメントを中心に折りたたみ型の採用が進み、スマートフォングローバル市場全体に占める折りたたみ型スマートフォンの出荷シェアは同四半期に2.5%へと達しました。この拡大を牽引した折りたたみ型スマートフォンの種別はブックタイプモデルで、Samsungの「Galaxy Z Fold7」の発売と、HuaweiのMateシリーズの堅調な需要が折りたたみ型スマートフォンの成長に貢献しました。さらに、Samsungのグローバル向けクラムシェルラインナップの刷新や、Motorola「Razr 60」シリーズの好調な採用により、クラムシェル型の出荷も増加しました。

OEM別のパフォーマンスに目を向けると、今四半期はSamsungのGalaxy Zシリーズサイクルが市場に与えた影響の大きさが改めて浮き彫りとなりました。特に「Z Fold7」は、より薄型で軽量なハードウェア、ヒンジ耐久性の向上、折り目の視認性低減などによりプレミアム層への訴求力を高め、想定を上回る伸びを実現しました。HuaweiはMateシリーズで着実な勢いを維持し、HONORとvivoも折りたたみラインナップの刷新を通じて存在感を示しています。Motorolaは、競争力のある価格設定、強力なチャネルパートナーシップ、そして製品の使い勝手に関する高評価を背景に、グローバルで頭角を現した注目プレイヤーの一つとなりました。

折りたたみ型スマートフォン(フォルダブルスマートフォン)出荷シェア
2024年第3四半期と2025年第3四半期の比較


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzNjYzODAjNzc3NDVfQXlSZkd1TlpmQS5wbmc.png ]
出典: カウンターポイントリサーチ社Foldable Smartphone Market Tracker

スマートフォングローバル市場における折りたたみ型スマートフォンのカテゴリーは、2025年通年でも2桁半ばの前年比成長で着地する見込みであり、プレミアムユーザーが生産性向上のための大画面と、耐久性の向上を両立できる選択肢として同カテゴリーを支持し続けていることがうかがえます。2026年には、市場はさらに顕著な拡大フェーズへと移行する見通しです。その主な要因として、耐久性のさらなる向上、薄型・軽量化の進展、ヒンジやパネル構造の最適化、そして、AIを活用したソフトウェア体験の拡充などが挙げられます。

また、2026年後半には新規参入プレイヤーとしてAppleが登場すると見込まれており、堅固なiPhoneユーザーベースを背景に、主要地域におけるプレミアム機種へのアップグレードサイクルを一段と強化すると期待されています。

こうした競争環境の変化により、イノベーションリーダーシップの重要性は一段と高まり、既存ベンダー各社はマルチフォームファクターの実験を加速させ、次なる折りたたみ採用という名の波に向けて自社プロダクトポートフォリオの準備を進めています。Appleの参入を前に、OEM各社は技術リーダーシップを明確に打ち出し、製品差別化戦略を磨き込むことに一層注力しています。その一つの表れが、従来のブックタイプ設計からの段階的なシフトです。Huaweiが早期に取り組んだマルチフォールドの試験的モデルは、エンジニアリング面での可能性を示すものであり、Samsungが新たに投入したトリプルフォールドデバイスは、即時の大規模展開というよりも、実用段階での検証と戦略的なメッセージ発信という位置づけに移行していることを示しています。

「Samsungの初代トリプルフォールドモデルは、ごく限られた数量での出荷にとどまる見込みですが、スケールを狙った製品ではありません」と、カウンターポイントリサーチ社アソシエイトディレクターLiz Lee氏は述べています。「2026年には、とりわけAppleのフォルダブルセグメントへの参入が予想されることから、競争環境は大きく変化することになります。Samsungは本機をマルチフォールドのパイロット機として位置づけ、自社の技術リーダーシップを強く印象づけようとしています。このリリースは、耐久性、ヒンジ構造、ソフトウェア最適化を検証し、将来の本格商用化に向けた実ユーザーからのインサイトを収集することを主な目的としたものです。」
 

本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://counterpointresearch.com/en/reports/global-foldable-smartphone-market-tracker-q3-2025

今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2025年7月1日~2025年9月30日)

【カウンターポイントリサーチ社概要】
テクノロジーエコシステム全体にわたる製品を専門とするグローバル市場調査会社です。世界の主要なイノベーションハブ、製造クラスター、商業センターに拠点を構え、スマートフォンOEM、チップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業など、幅広いクライアント様にサービスを提供しています。経験豊富な専門家が率いる当社のアナリストチームは、経営幹部から戦略、アナリストリレーション(AR)、市場情報(MI)、ビジネスインテリジェンス(BI)、製品・マーケティングの各分野のプロフェッショナルまで、企業全体のステークホルダーと連携し、市場データ、業界のソートリーダーシップ、コンサルティングといった幅広いサービスを提供しています。
公式ウェブサイト: https://japan.counterpointresearch.com/ 
 

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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