NTT版LLM「tsuzumi」とSalesforceサービスの連携を開始
<システム管理者テスト画面イメージ tsuzumiの選択が可能に(2025年中を予定)>【写真詳細】
ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、Salesforceが提供する大規模言語モデル(LLM)汎用コネクタ「Salesforce LLM Open Connector」※1を活用し、日本電信電話株式会社(以下 NTT)提供の大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」とSalesforceサービスの連携を開始しました。この連携により、tsuzumiとSalesforceサービスを掛け合わせたソリューションモデルの検討も開始します。
1.背景
NTT Comは、お客さまのニーズに応じ、最適なAIを組み合わせたソリューションを提供することが重要と考えており、現在主流となっている汎用的な大規模言語モデル(LLM)に加えて、tsuzumiをはじめとした業界特化型のLLMも組み合わせて活用し、お客さまの業務課題の解決を進めています。
一方、Salesforceはこのたび、Salesforce Platformとあらゆる大規模言語モデル(LLM)を統合する汎用コネクタ「Salesforce LLM Open Connector」の国内提供開始を発表しました。Salesforceユーザーは、あらゆるLLMとのオープンかつ迅速な接続が可能となり、業務やユースケースに合わせた最適なLLMを選択できるようになります。
tsuzumiとSalesforceサービスを連携させることで、国内でニーズの多い国産かつ業界特化型LLMの選択が可能となり、AI活用によるお客さまの業務課題解決を促進させます。
2.tsuzumiとSalesforceサービスの連携
tsuzumiは日本語学習データの質と量を向上させるアプローチにより、非常に軽量なモデルでありながら高い日本語処理能力を持つ点が特長です。また、tsuzumiは柔軟に学習させることができるため、特定の業界における特有の言語表現や知識に対応するチューニングを、少ない追加学習量で実現できます。
このような特長を持ったtsuzumiをSalesforceサービスと連携させることで、カスタマイズ性の高い強力なプラットフォームが誕生します。業界・業務特有の言語表現や知識など、お客さまの業務に合ったカスタマイズをもとに、業務をきめ細やかにサポートすることが可能となります。
例えば、Salesforce Sales Cloud※2においては、利用する業種・業界における用語を理解し、商談の議事を的確に記録する支援、またSalesforce Service Cloud※3においては、例えば特定サービスのカスタマーサポートにて適応することで、対応スタッフのアサインや、お客さま報告のとりまとめをスムーズに行うことが可能となります。
<システム管理者テスト画面イメージ tsuzumiの選択が可能に(2025年中を予定)>
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/414509/img_414509_1.png
3.今後の取り組み
NTT Comは、tsuzumiとSalesforceサービスとの連携によるソリューションモデルの検討にも本格的に取り組んでいます。具体的には、以下の分野において2025年中のサービス提供をめざします。
●業界特化型ソリューションの提供:
各業界のニーズに特化したモデルを構築することで、業界固有の課題を解決するための最適なソリューションを提供します。例えば、金融業界ではリスク管理や顧客サービスの向上に役立てることが可能です。
●顧客体験(CX)の向上:
tsuzumiの高度な日本語処理能力を活かし、顧客からの問い合わせ対応やサポート業務を効率化し、顧客満足度を向上させることができます。特に、カスタマーサポートチャットボットなどの自動応答システムでの利用が期待されます。
●セールスイネーブルメント※4:
tsuzumiを用いて、商品知識の習得や効果的な営業手法の開発をサポートします。NTT Com内部でもtsuzumiを始めとしたLLMの活用により、セールスイネーブルメントを加速して参ります。
Salesforceサービスとtsuzumiの連携による革新的な取り組みによって、日本ならではの新しい業務の在り方や顧客体験を創り出していくことをめざします。
NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、ドコモグループの法人事業を統合し、法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/414509/img_414509_2.png
https://www.ntt.com/business/lp/docomobusiness/db2024_sol.html
※1:Salesforce LLM Open Connectorとは、Salesforce Platformとあらゆる大規模言語モデル(LLM)を統合する汎用コネクタです。顧客はあらゆるLLMとのオープンかつ迅速な接続が可能となり、業務やユースケースに合わせた最適なLLMを選択できるようになります。
※2:Salesforce Sales Cloudとは、Salesforceが提供するデジタルな営業活動のためのソリューションです。
※3:Salesforce Service Cloudとは、Salesforceが提供するカスタマーサービスとサポートのためのソリューションです。
※4:セールスイネーブルメントとは、営業組織が継続的に成果を上げるために行われる人材育成や改善の取り組みです。
プレスリリース情報提供元:@Press
スポンサードリンク
NTTコミュニケーションズ株式会社の記事
その他の最新プレスリリース
- 「令和6年能登半島地震」および「令和6年奥能登豪雨」災害支援北陸エリア社員ボランティアを派遣
- 循環式陸上養殖システムの研究・開発・提供を行う子会社「株式会社NTTアクア」の設立について
- 会津若松市において脳の健康チェックを活用した高齢者見守りサービスの実証を開始
- ネクストフィールド、伊藤忠丸紅鉄鋼、NTT Com、建設業界の脱炭素化に向けたGXソリューションの検討を開始
- 京セラとエイコムが、タブレットとAI顔認識技術を活用した新たなマーケティング手法を提案する共同ウェビナーを12月11日(水)に開催
- 石川県と災害からの復興・地域活性のための包括的連携協定を締結
- 通信型ドライブレコーダーサービス「LINKEETH」をタイで提供開始
- 「恩納村内オンデマンド交通」運行実証事業を開始
- 京セラ製法人向けスマホ「DIGNO(R) BX3」3種のバリエーションで2024年11月29日(金)からソフトバンクにて販売開始
- 空冷式データセンターにおける二相式ダイレクトチップ冷却を使った実証検証を開始東京都産業労働局のGX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業に採択