大手MVNO(格安SIM)における通信速度実測調査を実施 受信速度では混雑時間帯で各社に差が見られる結果に
図1:平均受信速度【写真詳細】
リーディア株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:雨ノ宮 裕一郎、サイト: http://leadea.org/ )は、より快適に利用しやすい通信会社の調査を目的として、大手MVNO*(格安SIM)社における「通信速度」と「通信エリア」の調査を実施し、結果をまとめました。
2015年以降、総務省が主導する「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」会議にてMVNOの活性化が謳われ、ますます市場が拡大すると予想されるMVNOサービスにおいて、MVNO各社のパフォーマンスを調査すべく、「通信速度」と「通信エリア」の観点から比較調査を行いました。
調査対象は指標となるNTTドコモ、及びNTTドコモのネットワークを利用しMVNOサービスを行っている大手MVNO下記4社の合計5社としました。
・MVNO4社:OCNモバイルONE(略称:OCN)、IIJmio(略称:IIJ)、BIGLOBE、楽天モバイル
調査エリアはJR山手線とし、通信が比較的空いている午前10時台、及び通信の混雑時間帯とされる12時台としました。試験には比較の公平性を保つため、同一のスマートフォンXperia J1 Compactを利用し、リーディア株式会社が開発した通信計測アプリにて、通信エリアや通信速度の実態を調査しました。
*MVNO:Mobile Virtual Network Operator
調査レポートページ: http://leadea.org/report/report_011
【測定結果】
■受信速度
10時台の測定では各社とも平均受信速度で約15Mbpsとなり、NTTドコモとMVNO各社でも差はほぼ見られませんでした。混雑時間とされる12時台の測定では、楽天モバイルがNTTドコモの15.1Mbpsに次ぐ13.6Mbpsを示したのに対し、IIJ、OCN、BIGLOBEでは5Mbpsを下回るなど、混雑時間帯でMVNO各社による速度の差がはっきり見られる結果となりました。
<図1:平均受信速度>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_1.jpg
<図2:受信速度マップ 10時台>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_2.jpg
<図3:受信速度マップ 12時台>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_3.jpg
■送信速度
平均アップロード速度では、10時台・12時台ともに各社大きな差は見られませんでした。
<図4:平均送信速度>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_4.jpg
<図5:送信速度マップ 10時台>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_5.jpg
<図6:送信速度マップ 12時台>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_6.jpg
■通信エリア
MVNO各社はNTTドコモのネットワークを利用しているため、通信エリアの指標となる受信レベル・受信品質ではNTTドコモと同等の結果となり、NTTドコモエリアにてMVNOを利用できる事を裏付けました。
<考察>
測定はNTTドコモのネットワークを利用している大手MVNO4社を同一端末にて比較したため、通信速度に違いが出る条件は、MVNO各社のユーザー数、及びNTTドコモとMVNO社が契約する通信帯域となっています。お昼時はスマートフォンを利用するユーザーが多いため、MVNO3社(OCN、IIJ、BIGLOBE)では通信速度が著しく低下する結果が本測定から確認されました。一方、楽天モバイルはNTTドコモと比べ大きな差がない結果となったため、現状のユーザー数として十分な通信帯域を確保しており、混雑する時間帯でも快適に利用できているのが見受けられました。
【測定結果詳細】
<表1:測定結果 10時台>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_7.jpg
<表2:測定結果 12時台>
https://www.atpress.ne.jp/releases/86263/img_86263_8.jpg
リーディア株式会社では、携帯電話ユーザーが通信会社を選定する際に1つの指標となる「つながりやすさ」「通信速度」に着目し、今後もユーザーが利用するさまざまなシーンにて、スマートフォンを快適に利用できる通信会社の評価を提供していく方針です。
*本資料は、実測データを元にした調査結果となっています。実測結果は測定時間や周囲の環境などの諸条件により変動し、また各社とも通信速度向上に日々取り組んでいるため、あくまでも取得時のデータとなります。
【調査概要】
■調査エリア・時間
調査エリア:JR山手線 外回り1周(東京駅~東京駅)
調査日時 :2015年12月24日(木)10:04~11:13(10時台)、
11:57~13:01(12時台)
利用SIM :速度制限を避けるため月10GB以上プランにて契約
利用端末 :Xperia J1 Compact(最大受信速度150Mbps、最大送信速度50Mbps)
※NTTドコモが運用する2100MHz、1800MHz、800MHz、1500MHz帯をサポート
■通信速度計測
通信エリア・通信速度計測には、「通信計測アプリ」を使用。本アプリは、つながりやすさ(受信レベルやアンテナ本数など)や通信速度を位置情報とともに計測可能なアプリとなっています。
今回の通信速度計測は全てNTTドコモのネットワークを利用し、同タイミングでの接続では通信速度の公正な評価が困難なため、試験開始を各10秒毎にずらして実施しました。
試験設定:試験間隔=60秒、受信速度測定=5秒、送信速度測定=5秒
【会社概要】
商号 : リーディア株式会社
代表者 : 代表取締役 雨ノ宮 裕一郎
所在地 : 神奈川県横浜市緑区
設立 : 2013年6月
資本金 : 785万円
事業内容: モバイル事業、評価ビジネス全般、システム開発
URL : http://www.leadea.org/
【このリリースに関するお問い合わせ先】
本調査の取得データ・内容について、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
リーディア株式会社
レポートページ : http://leadea.org/report/report_011
問い合わせ先 E-mail: contact@leadea.org
プレスリリース情報提供元:@Press
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