2024年第2四半期スマートフォングローバル市場における出荷量を発表〜前年同期比8%成長し、ASPは第2四半期として過去最高に〜

日時: 2024年08月28日 09:00

発表:Counterpoint Research HK Limited

2024年第2四半期スマートフォングローバル市場における出荷量を発表〜前年同期比8%成長し、ASPは第2四半期として過去最高に〜

2024年第2四半期スマートフォングローバル市場における出荷量を発表〜前年同期比8%成長し、ASPは第2四半期として過去最高に〜【写真詳細】

2024年第2四半期スマートフォングローバル市場における出荷量を発表〜前年同期比8%成長し、ASPは第2四半期として過去最高に〜
2024年第2四半期スマートフォングローバル市場における出荷量を発表〜前年同期比8%成長し、ASPは第2四半期として過去最高に〜


カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (英文名: Counterpoint Research HK 以下、カウンターポイント社)は、2024年第2四半期スマートフォングローバル市場の出荷が前年同期比で8%増加したという調査結果を含むMarket Monitor Serviceによる最新調査を発表致しました。

消費者心理とマクロ経済状況とが改善したことを受けて、ほぼ全ての地域で出荷が増加しています。この結果を受けて、スマートフォングローバル市場は3四半期連続での成長を遂げました。

スマートフォングローバル市場全体の動向に関して、カウンターポイント社シニアアナリストPrachir Singh氏は次の通りコメントしています。
「主要地域が回復基調にあることで、スマートフォンの出荷は大きく伸びた。カリブ・中南米地域(CALA)の成長は最も速い。中国メーカーが積極的に販売していることに加えて、もともと小さな市場で需要が高まったせいもある。欧州とアジア太平洋地域も二桁成長した。618商戦(中国大手ECサイトが創立記念日に実施する巨大なEC商戦)では、AppleのiPhoneも含めて大幅な値引きが実施され、大きな売上を記録した。そのおかげもあり中国市場も成長した。欧州各地域でも消費者心理が改善し、それが出荷の伸びとして現れている。特に西欧は、中欧・東欧地域(CEE)よりも速く成長している。中東・アフリカ地域(MEA)でも一桁台の成長となった。経済環境が改善したこと、そして、中国メーカーの積極攻勢がその要因である。そんな状況の中、インドはわずかながら出荷が減少した。これは季節性のものだが、厳しい熱波もそれに追い打ちをかけた。」

図1: スマートフォングローバル市場における売上/ASP/出荷量の推移・2023年第2四半期から2024年第2四半期


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzNDI1NDQjNzc3NDVfWW5ic2FWeUdKYy5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Market Monitor – Market Analysis and Insights, Q1 2024

スマートフォングローバル市場の売上も2024年第2四半期に前年同期比8%伸びました。Appleが売上ベースでスマートフォン市場をリードし、42%のシェアを獲得しています。ASPも出荷も伸ばしたSamsungの売上は、前年同期比5%伸びました。トップ5社の中では、Xiaomiの売上の伸びが、2四半期続けてもっとも大きくなっています。同社の主要市場で好調が続いていることがその要因です。トップ5社以外の売上も、Huawei、HONOR、Motorola, Transsionグループのおかげで大きく伸びています。800米ドル超のセグメントは前年比2%ポイントのシェア増と、400米ドル以下のセグメントからシェアを奪って伸びています。

図2: スマートフォングローバル市場における出荷量と価格帯の比率・2023年第2四半期と2024年第2四半期の比較


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzNDI1NDQjNzc3NDVfWnVZQ0RLU0Zoci5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Market Monitor – Market Analysis and Insights, Q1 2024

Appleの業績に関して、カウンターポイント社リサーチディレクターJeff Fieldhack氏は次の通りコメントしています。
「北米キャリア各社の買い替え率が記録的な低さになっておりiPhoneの販売が低調だと発表して以来、iPhoneの台数が期待外れに終わるのではないかという懸念が生まれている。Proシリーズの販売は伸びているものの、Apple iPhone全体では台数は横ばい、売上は前年同期比で1%下がるのではないかとみている。Appleの中国販売は6.5%下がったが、もしかしたらもっとひどい結果になる可能性もあったかもしれない。618商戦期間中の魅力的な値引き価格のおかげで、Appleの中国での売上は改善して救われた。それでもAppleの今後の見通しは揺るがない。iPhone 16ファミリーへの関係者の期待が従来以上に高いうえに、Apple Intelligenceへの期待感も大きいからだ。」

Samsungは2024年第2四半期スマートフォングローバル市場における出荷量で首位に立ちました。Galaxy Aシリーズが好調だった上、Galaxy S24シリーズの勢いも衰えていません。カウンターポイント社の最新調査では、Samsungはベストセラートップ10機種に5機種がランクインしています。トップ5社の中では、Xiaomiが最も速く成長しており、vivoがそれに続きます。XiaomiにとってはMEAとCALA地域が成長のドライバーとなっており、これに加えて従来の同社の市場である中国、インド、アジア太平洋の諸国でも勢いが出てきました。もう一方のvivoにとっては、中国が依然として成長のドライバーになっており、これにインドと東南アジアでの好調が上乗せされています。これ以外の主要メーカーの中ではHuawei、HONOR、Motorola、Transsionがこの四半期に伸びました。Huaweiは中国で相変わらず勢いが強く、それが同社の成長に繋がっています。HONORは中国での高いシェアに加えて、CALAとMEAで成長しました。TranssionグループのブランドであるTECNO、itel、Infinixは東欧、インド、MEAで業績好調でした。また、Motorolaにとっては、インド、CALA、北米市場が成長のドライバーになっています。OPPO(※)は若干出荷が落ちましたが、これはOnePlusの出荷が落ちたことによります。OnePlusは同社の主要市場で厳しい競争に直面しています。

スマートフォングローバル市場の短期的な見通しに関して、カウンターポイント社リサーチディレクターTarun Pathak氏は次の通りコメントしています。
「出荷ベースでみれば、今起きているのはスマートフォングローバル市場のゆっくりした回復だ。一方、高価格帯機種指向のトレンドが続いていること、そして、AIブームを考えると、ASP(平均売価)と売上高はこれからの数四半期上昇するだろう。スマートフォンは、AIの民主化に最適なプラットフォームだ。とりわけ、生成AIはスマートフォンに革命を起こすだろう。それぞれのユーザー個々に合わせた使い勝手を提供し、機能を強化し、より直感的に使うことが可能となる。生成AI搭載機種のシェアは2024年中にスマートフォン出荷全体の18%に達するだろう。」

※OPPOの数字は2021年第3四半期以降、OnePlusの数字を含む

価格はメーカー卸値を用いて算出

本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.counterpointresearch.com/research_portal/market-monitor-oem-shipment-by-region-and-countries-q2-2024/

今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2024年4月1日~2024年6月30日)

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Research HKはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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